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26歳。独身。172cm。痩せ型。O型。東京都在住。ビール。映画。にわかプロレスファン。

枕草子②

 夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、螢(ほたる)飛びちがひたる。雨など降るも、をかし。

 夏は夜が美しい。月が明るく出ているときは言うまでもない。闇の中で蛍が飛び交っているのもやはり美しい。雨が降るのも趣がある。


 秋は夕暮(ゆうぐれ)。夕日のさして山端(やまぎわ)いと近くなりたるに、烏(からす)の寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び行くさへあはれなり。まして雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆる、いとをかし。日入(ひい)りはてて、風の音(おと)、蟲の音(ね)など。(いとあはれなり。)

 秋は夕暮れが美しい。夕日がさし山の端にとても近くなっているときに、カラスが寝所へ行くとして、三つ四つ二つなど、飛び行くのさえも趣がある。まして雁などが連なって飛び、それが小さく見える様子はとても風情がある。日が入り、風の音、虫の声が聞こえる。