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26歳。独身。172cm。痩せ型。O型。東京都在住。ビール。映画。にわかプロレスファン。

VHS考古学

VHS考古学という学問は瀕死の状態にあります。
ハリウッド的な意味でのB級映画ではなく、ジャンク的な意味でのB級映画をかじったことのある人であれば、VHS収集がライフワークになっていた日々があったでしょう。

しかし、いまVHSを売っているお店なんてほぼないと言っていい。
私が主に活動していたフィールドは、神保町で、VHSを売っている店をくまなくチェックした。その中でも「花マル」という店はVHSを主に扱っている店でレア物の沢山あった。ダニエル・シュミットの「デジャヴュ」を千円ぐらいで買えた時の喜びを今でも覚えている。しかし、「花マル」はもう無い。1年前ぐらいに閉店した。
先日、武蔵新城に行ったらビデオ屋で閉店セールをやっていた。ガラガラの棚にVHSが残っていた。3本ほど買った。店長と思われる店員は禿げていた。
いままだあるのは板橋にあるLINKだけじゃないだろうか。LINKは正直いって品揃えがいまいちである。

私は、1991年生まれなので、VHSからDVDに移行し、レンタルビデオ屋でVHSが叩き売られたいわゆる「ゴールドラッシュ」の時期を経験している。しかし、当時はまだ幼く買い漁ることができなかった。そんな悔しさから、個人経営のレンタルビデオ屋や古本屋に、何も無いとわかっていながらも入ってしまう。アダルト中心になっているのが現状だが。

個人経営のレンタルビデオ屋も瀕死状態だろう。弟が住んでいる岩手に遊びに行った時、真っ先に行ったのはレンタルビデオ屋だ。田舎のレンタルビデオ屋に行きたかった。そこには、レア物はなかったがVHSが大規模にさ展開しており、10本ほど買った。先日、弟からVHSのコーナーはなくなりCDコーナーになったという話を聞いた。CDがいままさに消えようとしているのに…
東京では、都立大学にある「ヒノマル」が頑張っていた。家の近くだったがあまり行く機会がなかった。というか、私が映画への情熱を失っていた。久しぶりに行くと閉店していた。

いまVHSを買うのであればネットが1番だろう。ただ、ネットで買っても面白くない。訳の分からないタイトルのVHSを100円で買い、荷物パンパンで帰るというホームレス感溢れるトレジャーハンティングの面白さがある。
Netflix、Hulu、Spotifyなどはやはり便利であり、否定する気はさらさらない。しかし、VHSをディグる楽しみもあるという事を知って欲しい。映画秘宝みたいに声高々に言うつもりまないが。

 


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